米国サンフランシスコ・ベイエリアに拠点を置くIron Oxは、9月に事業が軌道に乗り始めた段階を示す資金調達ラウンド・シリーズBを発表しました。調達額は2000万ドルにのぼり、同社は安定的な経営とさらなる収益拡大を目指しているようです。またこの調達ラウンド・シリーズBでは、多くの投資家や投資機関も参入し、累計調達額は4500万ドルまで膨らんでいるとのことで、米国内のオートメーション化農業への期待感を表しています。同社では2015年よりロボットを導入した独自のハイブリットハウス栽培に取り組んでおり、現在では農業ロボティクスのパイオニア的企業として知られています。2018年時点で、AI制御下で稼働するオートメーション化したクリーンルーム内の農場により、土壌のない栽培ボックスの中で様々な種類の葉物野菜を育てるという手法を確立しています。動画出典: Iron Oxチャンネル https://youtu.be/m_RXm119XPMより効率的で手広い野菜の生産をビジネスの中核に掲げ、従来の農業手法をオートメーションを取り入れて最適化を行うことで、より新鮮で安全な無農薬の野菜をより多くの消費者に迅速に届けるために、このほどベイエリア郊外のギルロイに栽培面積1万フィートもの農場による生産をスタートさせたことも明らかにしたそうです。新しい農場からはすでに消費地に出荷も始めており、さらには来年までには全米各地へ配送し、ビジネスのネットワークをさらに強化する予定のようです。