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2022/05/02
そう言えばで去年の冬頃にホンマ製作所製・ストーブカマドSKS-410を購入してみました。購入のきっかけとして、南九州に住んでいるとはいえ、なんだかここ数年の気象の厳しさが肌で感じられるようになり、「夏は40℃近くまで暑くなり、冬は-10℃まで寒い」...なんてのが普通になってしまい、まぁ冬は燃料費節約のために『薪ストーブデビュー』するかと思い立ったからでした。とにかく、実家で無駄に所有している雑木林の存在も有り、木や枝といった燃やせる材料の供給には暫く事欠かないという状況でしたので、これは使わない手はない...というところからのスタートです。でもいきなり本格的な薪ストーブを購入するのは少し気が引けるので、なにやら格安で薪ストーブのようなことが楽しめる「ストーブカマド」を買うことにしました。なお、もう一回り発熱ボリュームとサイズの大きなSKS-510というモデルとどっちが良いか迷いましたが、部屋もさほど広くはないでSKS-410の方をチョイスしてみました。個人的に勢いで買ったカマドストーブは、薪ストーブとは異なった特性が多いので、薪ストーブと同じものを期待して購入されてしまうとややガッカリしてしまうかも知れません。今回は折角の機会なので、カマドストーブの記録をブログとして紹介していきます。
カマドストーブの特徴
薪ストーブと比較したカマドストーブの特徴をまとめます。ヘビーデューティー
かなりタフな使い方ができます。まず薪ストーブとは違い、燃やせる木材の「質」はあまり問題にならないので、森や林の手入れで出た大量の木材&枝&落ち葉の処理に大活躍でした。個人的には今年の冬はほぼほぼ「移動可能なコンパクト焼却炉」状態での利用が殆どでした。もちろん、室内で暖をとっても割と暖かく過ごせました。どこへでも持ち運べる
薪ストーブは主に家に備え付けで使うことになりますが、ストーブカマドは屋内・屋外兼用で利用できます。サッと排気配管から抜き挿しできるようにしておくと、いつでもどこへでも持ち運べるので、アウトドア派な方には重宝すると思います。重量も15kg程度と、さほど手で移動するにも苦にはならないので、一人でも持ち運び可能です。かなりの重量となる鋳物製の薪ストーブだと、こういう使い方はできません。DIYしやすい・パーツが格安
薪ストーブは割と敷設の敷居が高いので、専門の業者さんに設置までを依頼することが主流かと思います。カマドストーブはかなりオプションが豊富で、Amazonなどでも一式揃うくらいに割とカスタマイズが自由に行なえます。個人的に室内の排気配管工事を以下のアイテムなどで自前で行うことが出来て満足しています。きちんと直管径を合わせてホンマ製作所製の配管を選択しておくと間違いなくジョイント出来て安心です。配管の長さも数タイプから選べます。後はエルボーやT配管などの細かいフィッティングも購入しておくと自由に向きを変えることが出来ます。壁面などに配管を固定する際には、固定ジグを利用できます。後は雨の配管への侵入対策として、配管用の傘部品を取り付けると完成です。格安でオプションが充実しているところがストーブカマドの魅力になっています。 熱しやすく・冷めやすい
見てのように、ストーブカマドは厚2mm程度のステンレス板を加工した製品ですので、木材などを燃やすと直ぐに熱くなり、燃焼を止めたら程なくして30分ほどで筐体に触れるほど冷めてしまいます。これは分厚い鋳物で出来た薪ストーブと違うところで、薪ストーブは暖かくなるまで時間が掛かかる一方で、熱を持ったら長時間暖かさをキープすることが出来るようです。この特性の違いから、ストーブカマドで燃焼状態を維持させようと思うと、薪ストーブよりも多くの燃やせる材料を必要とするようです。室内で暖房として寒い期間中に長時間利用されたい方は、準備した薪のストックも考慮に入れると、やはり「薪ストーブ」を最初から購入したほうが絶対に良いでしょう。 おそらく調理は期待しない方がいい
なにやら上にヤカンやらナベやら簡単な茹でもの程度なら可能みたいなオプションが付いています。部屋を暖かく保つ程度の温度なら、排気口付近で200℃程度を保つくらいの燃焼量で十分でしたが、この程度の火力だと、カマドストーブの上にヤカンをおいても沸騰するまで30分以上待つ必要があります。もし、カマドストーブで調理したいのであれば、もっとガンガン薪を投入して排気口温度で300℃以上は欲しいところです。....となると、当然ながら室内温度はめちゃくちゃ暑くなります。室内で利用するなら、カマドストーブはあまり多目的に使わず、暖房器具としてだけで利用されるほうが懸命かと思います。
組み立て時の様子
ストーブカマドは分解されて発送されてくるようです。取説にも組立図と工程が記載されているので、さほど組み立て自体は難しくはありません。雰囲気を感じてもらう程度に写真を並べて図解しておきましょう。注文から数日で活かしたパッケージのダンボールで届きます。梱包状態も丁寧な仕事です。SKS-410は大きさの割に軽いので、女性でも一人で持ち運べると思います。排気側は本体の背面に付いています。配管はΦ120の規格ですので、そこに挿さるサイズでΦ116程度の内径になっています。手前の窓付きの薪投入用扉は結構単純な構造のようです。上蓋の部分はいくつかのパーツで構成されています。小さい蓋を外すと、ヤカンが置けるスペースになります。さらに蓋を外して、茹でもの・蒸しものを作るためのナベ形状兼放熱板が有ります。そこから更に外して、大きなナベやカマのような大物の器材も置くことも出来るようです。本体の中にもパーツが入っているので、見落しが無いようにしましょう。取り出すと、脚や排気配管カバー、配管押さえなどが有りました。新品の状態ではステンレス光沢でピカピカです。更に分解を進めてみると、一番外側の蓋カバーも取る取ることが出来ます。さらに排気ガスガイドシールドも取り出すことが出来ます。これは燃焼に非常に重要な役割を果たすパーツですが、消耗が一番激しい部品ですので、ホンマ製作所のHPから交換部品だけ購入することが出来るようです。また底金網も取り外すことが出来ます。ここまで来てようやく中身はすっからかんになりました。裏面をみると、脚を装着する箇所が3つあります。付属品の脚を横からボルト留めします。水平に3箇所で脚を固定したら完成です。後は分解した具材を元に戻して、ストーブカマドの使用準備が完了しました。室内排気配管の工事は先に済ませていたので、早速初薪投入!人生初のストーブカマドの燃え方はとてもムーディーに感じます。最後になりますが、室内で火器を扱うことになりますので、何事も安全性を確認しながら使いましょう。